035108 ランダム
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■□■□■エイエンノ コトノハ■□■□■

■□■□■エイエンノ コトノハ■□■□■

君に宛てる僕からの手紙

ピアスなんか 空けてみた
髪とか 染めてみた
格好も変えて
キッチリむすんでいた髪も バッサリ切った
変わろうと想った
今の自分がものすごく嫌いだったから 
何もできない自分が嫌いだったから
教室の中心で楽しそうにしている人たちを羨ましいと想った
流れだけに体をゆだねて 自分の想う方向になんかいったことがなかった
視線を受けるだけで怖がっていた自分にはサヨナラしたいと
鏡の自分と向き合うことさえも嫌になる自分とサヨナラしたいと

大きな声でお腹を抱えて笑いたい
校庭を相手にする 食事なんていらない
自分という色を失いたくない
まわりにながされたくない 
その流れさえも変えてしまいたいと想った
そう思えたのは きっと君のおかげだったと想う
いつも影でささえてくれて けして大きな力ではなかったけれどそばに居てくれた
背中をぽんとおしてくれていたから
君のおかげでここまでこれたんだ

大きな声で心の底から笑いたい
本を相手にする 休み時間なんていらない
自分という一生のものを失わないために
まわりにながされつづけないために 
その流れさえも変えてしまいたいと想った
そう思えたのは きっと君のおかげだったと想う
いつも側にいてくれて どんな小さな異変にも気づいていてくれていたよね
あの時君が小さな声で「がんばれ」っていってくれたよね
君の期待にこたえたいと想う

ありがとう 
本当にありがとう
君の目を見ていいたいけれど 言わないことにしておこう
今度は私が君を変えて 「お前変わったな!」と言い合えるようにしようと想う

これが僕の君に送る手紙

君に宛てた僕からの手紙


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